東西線
子供の熱がやっと下がって出勤しましたが、朝の慌ただしい準備ペースを体が忘れ去っており焦りましたニチカです。
数年間もほぼ月20日毎朝実行している行為を、たった4日のブランクで忘れるとは自分の脳みそが怖いです。
ちなみにこれを書き出したのは火曜の朝でした。気がつけばあっという間に金曜に。
時間が余りにも早く過ぎるのに、びっくりしています。
さて只今帰宅中ですが
揺られているのは東西線。
私は関東に出て来てほぼ全ての通学通勤時間を東京メトロ東西線と共に過ごしています。
西東京側から千葉方面まで直通で接続し、地下鉄なのに地下も地上も河の上も走って、私にとっての主要駅をほぼ全て網羅してくれている東西線。
公共交通網の全く整備されていないど田舎に住んでいた高校生時代、どこまでも縦横無尽に張り巡らされた鉄道は、東京の象徴であり憧れでした。
椎名林檎の丸の内サディスティックを聴いては、池袋、御茶ノ水…丸ノ内線にいつか乗ってみたいと憧れ
遂に丸の内線に乗って辿り着いた御茶ノ水では、立ち寄った楽器店で大好きなpillowsが流れていて感無量でした。
情報から隔離されたど田舎に居て
ジャンプの発売も遅くて
テレビでやっているような流行のお店なんて全く近所に出店がなく
田舎の人は、その生活場所以外の情報に興味などなく、私はいつも焦っていたと思います。
世間から取り残されていくようだ
ここにいたら、色んなことを知らないまま一生を過ごさなくてはならないんだろうか
その焦りが、今も私の中に根深く残っているのを実感します。情報格差に大げさに怯えている自分がいます。情報を得たからといって活用できるかも解らないのに、首都のトレンドから置いてけぼりにされるのが悲しい。
こういうことを思っている間は、まだわたしは東京に馴染んでいないということなのかもしれません。
考えるたびに切なく焦れるような気持ちがします。
そしてそれを、毎日の通勤の東西線が少し緩和してくれるのです。
東西線は、千葉方面から西東京まで接続して走っています。東西線の千葉の果て東葉勝田台を走っている機体も、都心の大手町を走っている機体も、23区を通り過ぎて三鷹を走っている機体も、全て同じものです。
私はそこに安堵してしまう。
私が毎日揺られ、見ているこの車内の風景は
大手町で降りてオフィス街に向かう会社員の人も、三鷹からジブリの森美術館に向かうカップルも、沿線の大学生も、みんな同様に見てるものなんだ。
そう思って、東京に出てきた過ごした10年近い年月を過ごした自分を振り返って、これからも頑張ろう、と思い直しています。
毎日毎日ほとんど間断なく働き続ける鉄道網に敬意を表し、終わります。